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qinggengcai

ブログを書く理由 6/x


つまり、江戸の仇をブログで討つ。
つじつまの合わなかったリアルに、
ネットで仕返しを計る。
ありていに言えば、そういうことか。

合理的に書こうとするのは、
裏に、底の知れない不合理があるからだ。
裏を返せば、分からない、分からない、
と書き連ねている僕がいるからだ。

そして、裏も表も、
きっと、言葉だけがあるのだろう。
だったら、リアルの仇をブログで討っても、
僕には見当違いのことではない。

江戸に行っても、長崎に行っても、
仇は僕だ、どこにでもついてくる。
別に闘う必要もないのだが、
闘わずにはいられない。

ブログを書くのは、
自分が好きなのだろう。
書いてしまうのは、
ありのままの自分が嫌いなのだろう。



書いたって、何かが変わるわけではないが、
痛みがある人には、薬が必要だ。
雨が降れば、誰だって傘を差す。
降る雨は誰にも止められない。

ブログは、どうしようもなく、
書いてしまうものだと思う。
ブログでも書かないと、
やっていられない。







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  1. 2014年01月30日 12:24 |
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ブログを書く理由 5/x


書くというよりは、
どうしようもなく書いてしまう、
書かずにはいられない、
書かないと落ち着かない。

そんな気分になるときがある。
なにかが欠けているときの、
足りないなにかを捜しているときの、
もどかしい気持ちによく似ている。

埋め合わせないといられなくて、
繕わないと落ち着かなくて、
言いそびれた言葉の行方を追っている。
選ばれなかった未来の時空を描いている。

陥穽に言葉を投げ入れて、
埋めてみようと試みる。
懸隔に言葉を継ぎ足して、
つないでみようと企てる。

今日はどこに行って、なにをして、
僕は、そんなふうには書かないけれど、
欠落や、苦悩や、後悔や、
そんな時がある、そんな日がある。

僕は、自分を丸出しにはしないけれど、
誰かを悪者に仕立てて、自分を正当化して、
不条理や、不合理や、理不尽や、
そんな夜がある、そんな朝がある。



あるいは、僕は仕組んだのかもしれない。
容易に指摘しうる綻びを見せておいて、
かわりに、もっと大きな綻びから、
目をそらすために仕掛けたのかもしれない。

僕は、生きる理由の丸ごとは探せないけれど、
ブログを書く理由なら探せるだろうか。







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  1. 2014年01月28日 20:46 |
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ブログを書く理由 4/x


くだらないことを考えている、
そんな意識はあったほうがいい。
ブログを書く理由なんて、
思いつかなくてもブログは書ける。

なぜ僕は、どうしようもなく、
くだらないことばかりを考えるのだろう。
それを考えたほうが早いのかもしれないが、
そんなことも、ふつうは考えなくていい。



理由なんてなくても、
なにも困らない。
生きる理由が見つからなくても、
今日まで生きてきた。

ブログを書くことと、
生きることをいっしょにするな、と言われそうだが、
「生きることの10,000の理由」なら、
ブログを書くことも「あるある」に含めてもらえるだろうか?



書くというよりは、
どうしようもなく書いてしまう、
書かずにはいられない、
書かないと落ち着かない。

そんな気分になるときがある。
それには理由がほしい。
理由も分からずに、この先、
どれだけの時間をモニタの前で過ごすつもりだ?



くだらないことを考えている。
逆は、くだらないことを考えるのが僕だ。
対偶は、くだらないことを考えなければ僕ではない。
では、僕でなければ誰なのだろう?

そんなふうに、暇さえあれば、
くだらないことを考えている、
くだらないことを書いている。
止められない、止まらない。

だったら、適当に理由をでっち上げて、
問いを頭から追い払ってしまおう。
それをどこかに書いたなら、
問いも答えも忘れてしまっていい。

備忘録は、忘れるためにある。
頭が空っぽになれば、
なにかが浮かんでくるだろう。
それがまた、くだらないことだったとしても。







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  1. 2014年01月27日 20:17 |
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ブログを書く理由 3/x


自己満足で、理由なんてない。
僕たちは、好きにしていい。

僕が好きに書いていいのなら、
ブログを書く理由も、僕の理由でいい。
僕がブログを書く理由でいい。

「ブログを書く10の理由」なんてふうに、
「あるあるネタ」にしなくてもいい。

もちろん、してもいい。
僕たちは、好きにしていい。
してもいいが、僕ならしない。

書くことは、書かないことでもある。
書かれないことは、意図して書かれない。

    「あるある」は、いつでも誰かが書いている。
    書かれるべきは、むしろ「ないない」のほうだ。

    日記は、僕を世の中に沿わせる作業ではない。
    共感などいらない、
    誰とも分かり合えなくていい、
    そんな気持ちを記すのが日記ではなかったか?



人にはそれぞれに価値判断の基準があり、
ブログを書くことは、
それを世の中に問うことだと思う。

世の中の多くの承認を得られることがらは、
世間的に正しいもの言いで、
そんなものは、僕が書く意味はない。

誰からも反論されないような、
誰からも共感されるような文章は、
誰にとっても書く意味がない。



世間的に正しいもの言いは、
共感を得られて当然だ。

笑顔で、前向きで、平和を願う、
そんなのは、圧倒的に正しい。
それで承認欲求が満たされるのなら世話はない。

僕は、ありふれた正しさよりは、
間違っていても別の答を見つけたい。

正しくなくても認めてほしい、
僕たちは、それを承認と呼ばないか?



ねじくれ曲がった、天邪鬼な僕でも、
正しいことを書く。
間違ったことは書かない。

間違ったことは書くものではなく、
書いてしまうものだから。

では、僕にとってブログは、
書くというよりは、
どうしようもなく書いてしまうものに違いない。







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  1. 2014年01月25日 20:41 |
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ブログを書く理由 2/x


自己満足だと思う。

僕が楽しい、僕が満足したい、
創作は、何につけてもそこから始まる。
曲を作る、絵を描く、小説を書く、なんでもいい、
楽しくて、満足したいから持続する。

ブログを書く理由は、
自己満足、それで正解だと思う。

下手っぴでも作っていいし、描いていい、
誰にも評価してもらえなくても書いていい、
それは、とても正しい。
誰にも違うなんて言わせない。


あるいは、理由なんてない。

僕はなにげにブログを書いている。
僕は僕の行為をいちいち抽象化しない。

言葉は虚構性を免れ得ない。
無理して理由を書けば、
それは読み手の理解が可能になるまで歪められ、
書き換えられる。
その実質は、誰かによる僕の理由の創造にほかならない。

僕は自分を歪曲させてまで、
誰かに説明するほどの理由を持っていない。

ブログを書く理由なんてない、
それで正解だと思う。

理由なんてなくてもブログは書ける、
それは、とても正しい。
理由なんて後からいくらでも作ればいい。


でも、ありきたりだ。
それは、とてもありふれている。
自己満足とか、理由なんてないとか、
そんなことは、誰でも書いている。

つまり、多くのブログは、
検索と思索がない混ぜになって、
誰かが書いたことをネットから拾ってきて、
それを好き勝手に加工して、またネットに返して、
分かりやすい論旨を拡散させているだけなのだろう。

だから、自己満足としか言いようがないし、
理由も探せないことになってしまう。


しかし、それとは違う意味合いで、
ブログを書くことは自己満足だと思う。

あるいは、ブログを書くことに理由なんてない。







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  1. 2014年01月24日 21:41 |
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ブログを書く理由 1/x


普通の人が、
普通の日常のできごとについて、
普通の文章を書く。

    そんな散文は、控えめに言ってもゴミだと思う。
    つまりは、99%のブログはゴミだと思う、
    もちろん僕も含めて。


それが続けば日記と呼ばれるのだろうが、
しかし、かつての普通の人たちと違っているのは、
僕たちはそれを得体の知れないプラットホームに載せて、
公開してしまうことだ。

    かつては、そんな平凡で、とりとめのない、
    生活感、現実感にあふれた思考の断片を扱うメディアはなかったし、
    そんなものに価値があるとは思えなかったし、
    そんなものは誰も求めてはいなかった。

    僕たちは何をしているのだろう?


僕たちは、変な人ではなかったか?

駅の伝言板に落書きをしたり、
宛名のない手紙を、風船にくくりつけて空に放したり、
ビンに入れて海に流したり、
そんな普通でない人たちではなかったか?







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  1. 2014年01月23日 12:07 |
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月の夜


不意に陽が昇る。

大気がないので、
薄明かりも朝焼けもない。

その星の1日は、地球の約27日。
午前中に2週間かけて、やっと太陽が南中する。

このときが満月。
太陽の光や熱は、大気に遮られることなく地表に達し、
真昼の温度は120℃を超える。

午後も2週間かけて陽が傾き、
日没と同時に唐突に夜になる。

一気に温度が下がって、氷点下100℃まで冷え込み、
夜明け前には余熱を失って、さらに50℃ほど低下する。

このときが新月。
その星の真夜中。



地球の夜には、その星の光が降り、
その星の夜には、地球の光が降る。

その星から見た地球は、位置を変えない。
静止したまま、その場で回転し、
約30日かけて、地球から見たその星の正反対に満ち、欠ける。

その星が夜になると、
地球は満ち、その星の夜を照らす。

その星の平均半径は、約1738km。
地球のそれは、約6371km。
その星から見た地球の直径は、
地球から見たその星の約3.7倍になる。

その星の地表が暗色の岩石なのに対し、
地球には大気があり、
雲に覆われた面積が多いので、
地球から見るその星の7、80倍も明るい。



その星が見えないはずの新月の真昼の空に、
かすかに見える満月や、
三日月の、暗く欠けた側がぼんやりと浮かんだら、
それがその星を照らす地球の光。

地球に返ってくるほどの明るさの。







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  1. 2014年01月18日 13:05 |
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Bill Amberg


まるで紙袋のような見かけで、
デザインという作為を感じない。

そんなのは、デザインと言えるのか、言えないのか。
もちろん、素材や質感や、持って使っての丸ごとが、
デザインではあるけれど。

    140116a.jpg

何も足さないのがいい。
でも、あざとく引いて、のっぺらぼうにするのはよくない。

流行りに乗らないと言いたげなシンプルさも、
実は、流行りの主流だったりするから。


ファスナーなんて利器は用いない。
留め具も使わずに、ギボシに引っ掛ける。

そんな貧相な、足りなさがすばらしい。
鞄に不完全さを求める人も、あまりいないとは思うが。

何につけ、かっこいいものより、
どこか間抜けで、チャーミングなものが好きだから、
僕の選択は、どうしても野暮ったくなるけれど、
その野暮さが僕の粋(いき)だから変えられない。


Bill Amberg, London、
いい感じにくたびれてきた。

ミニのシートに転がっているのなら、
こんなのがよく似合う。

安くて、軽くて、じょうぶで、長持ち、
あと10年は使えそうだ。

    140116b.jpg

そして、通りに出れば、
こんなに間抜けで、チャーミングな乗りものと並んで走る、
すれ違う。

この町が好きだ。







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  1. 2014年01月16日 10:28 |
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岐路に立つ


帰り道を急ぎながら、こう考えた。

    140112.jpg

右か左か、難波か天王寺か、
それは僕が選んだと言えるのか?

確かに自由に選んだ道で、
選んだ理由も意識に上っている。
しかし、その理由はいつ作られたのだろう。



間違いに気づくのが常に選択の後になるのなら、
正しかったことに気づくのも選択の後ではないか?

意識せずに選んだ後で、
意識がつじつま合わせを始めていないか?

理由は後で作られる。
とするなら、選択とは、
その理由を作り出すことにほかならない。



気がかりなのは、
選ばれなかった選択の向かう先だ。

検証することはできないし、
選びなおすこともできないが、
意識はつじつま合わせを止められない。

選ばれなかった選択の、
有りもしない可能性になにかを期待すれば、
有りもしない失望が生じてしまう。

選択の自由は、
常に失望と引き換えになる。



なにからも自由に選んだつもりでいて、
選択は、自由を奪い去る。
選んだ途端に選択の自由が遠ざかる。

選ぶことで、
自由と不自由が同じ意味になるのなら、
選択の自由とは、
選択の先延ばしのことにほかならない。







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  1. 2014年01月12日 12:14 |
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ピンクのクラウン


    140103a.jpg

さすが、和歌山、1桁。

    140103b.jpg

五十歩百歩、
同じ穴のむじな、
どんぐりの背比べ、
なにわ、1桁。

いつかはクラウン、
今のうちにミニ。







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  1. 2014年01月06日 22:32 |
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