できない、ってのは、
段取りが決められない、ってことで、
あるいは、段取りを決めたときに、
各工程に自信が持てない、ってことで、
作業が、想像力の中で想い起こせなくて、
多くは、行動に移せずに終わることをいう。
やればできる、やらないからできない、
なんて、他人事のように言うけれど、
自分に何ができるのか、つまり、何ができないのか、
それを把握していないと、自信なんて持てない。
自分の身の丈を越えることは、誰にだってできない。
行動を伴わない想像力は、何の意味も持たず、
根拠もなく、自己評価を上げるだけである。
できないことは、やってもできない。
できないことをやろうとしても、仕方がない。
こんな時代じゃあ手間暇掛けようが掛けなかろうが終いには一緒くた
きっと違いの分かる人は居ます そう信じて丁寧に拵えて居ましょう
―― 人生は夢だらけ/椎名林檎
―― 椎名林檎 作詞作曲、2017、EMI Records Japan
努力は必ず報われる、
なんて、他人事のように言うけれど、
将来、その努力が何かの役に立つことはあっても、
今は、相手に努力をアピっても報われない。
もとより、相手はフロントバンパーである。
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- 2019年12月13日 00:00 |
- ラパン/ミニ
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>さらには、僕たちは、言葉を獲得することによって、
>言葉にならないものごとを喪失してしまった。
複雑に混ざり合い、常に変容を続ける僕たちの感情は、
出来合いの言葉に置き換えられるものではない。
そして、考えるときに言葉を使えば、
言葉に収まらなかった感情が抜け落ちる。
楽しい、に収まる楽しさなんてものはないし、
悲しい、に収まる悲しさなんてものもない。
世の中には、言葉で言い表せれないものがいくらでもあって、
言葉の不自由さを越えて、感情を封じ込めたもの、
それは、例えば、音楽や絵画や写真や映像であり、
音楽と共に、言葉にならない感情が再生されるのなら、
それが、良い音楽なのだろう。
言葉にできず凍えたままで 人前ではやさしく生きていた
しわよせで こんなふうに雑に 雨の夜にきみを抱きしめてた
―― Rain/Goose house
―― 大江千里 作詞作曲、1988、EPIC/SONY RECORDS
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- 2019年12月11日 00:03 |
- ラパン/ミニ
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やってみなければ分からない、
なんて、他人事のように言うけれど、
やってみなければ分からないのなら、
行動に移す、なんてことはできない。
行動が早いのは、軽率だからではなく、
やってみて得られる結果が分かっていて、
結果に向けて進めるための段取りが、
予め決まっているから、
やり始めることに、迷いがないだけである。
やってみなければ分からないのに、
クルマに塗料を吹きつける人はいないと思う。
正しいより 楽しい 正しいより 面白い
やりたかったこと やってみよう 失敗も思い出
―― やってみよう/WANIMA
―― 篠原誠 作詞、イギリス民謡、2017、PIZZA OF DEATH RECORDS
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- 2019年12月09日 00:00 |
- ラパン/ミニ
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ラパン、HE21S のフロントバンパーを塗る。
塗りたい部分は、バンパーと、
ナンバープレートの左右に開いているダクト。
ダクトのプラ樹脂を塗るには、
バンパーを外さなきゃになるけれど、
バンパーを外したら、その裏側も拭きたくなるし、
ラジエーターのフィンに挟まった小石を取ったり、
僕のことだから、つぶれたフィンを起こしたり、
きっと、エンジンルームも掃除したくなる。
ついでに、下回りに錆を見つけたりする。
バンパーを外した状態で、どこまで塗ろうか。
ダクトのプラ樹脂は、取り外したまま、
後でゆっくり塗るから、もう考えないとしても、
僕だって、僕なりに、いろいろ忙しい。
一日中、バンパーを外したままではいられない。
左側の傷は、たいしたことはないけれど、
右側の擦り傷は、パテを盛らないと埋まらない。
何かをすることは、何かをしないこと。
僕たちの時間には限りがあって、
しかし、その使い方は限られていない。
どれだけ使えるのかは、有限で不自由だが、
どう使うのかなら、限りない自由がある。
どこかでまためぐるよ 遠い昔からある場所
夜の間でさえ 季節は変わって行く
―― Hello, Again ~昔からある場所~/Uru
―― 小林武史 作詞、藤井謙二、小林武史 作曲、1995、TOY'S FACTORY
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- 2019年12月08日 00:01 |
- ラパン/ミニ
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>つまり、どこにでもあって、どこにもない場所で、
>空白のままに、保存させ続けることには耐えがたく、
>誰もが、充填させようと試みるが、
>そこには、言葉だけがあるのだろう。
抽象的空間には、言葉が充満しているが、
意のままに表現を駆使しても、巧みに修辞を操作しても、
心の内の言語化は、出来合いの表現や修辞などの、
容易に見つかるような言葉に置き換えられるものではない。
事態は、おそらく、逆である。
僕たちは、心の内に沿う言葉を探そうとするのではなく、
見つかった言葉に心の内を沿わせている。
さらには、僕たちは、言葉を獲得することによって、
言葉にならないものごとを喪失してしまった。
言葉にならないほどの想いを
どれだけアナタに 伝えられるだろう
―― Story/Goose house
―― AI 作詞、2SOUL 作曲、2005、Universal Music
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- 2019年12月07日 00:03 |
- ラパン/ミニ
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整備は、自然科学が成り立つ場所、
つまり、物理的空間での話で、
形而下の、フィジカルな話で、
そこは、僕がどのようにも思っていても、
あるいは、別に何も思っていなくても、
それは問題にならない場所で、
つまり、言葉が通じていても、
通じていなくても、構わない場所で、
逆説的には、言葉が通じない人とでも、
言葉が通じる場所である。
話せなかったことが たくさんあるんだ
言葉じゃ足りなくて
―― 水彩の月/Uru
―― 秦基博 作詞作曲、2015、Ariola Japan
言葉が通じることを求められる場所は、
そういう意味では、抽象的空間になり、
それは、形而上の、メタフィジカルな話で、
そこは、僕が何かを思うことで現れる場所で、
別に何も思っていないのなら、
もとより、現れることのない場所で、
つまり、どこにでもあって、どこにもない場所で、
空白のままに、保存させ続けることには耐えがたく、
誰もが、充填させようと試みるが、
そこには、言葉だけがあるのだろう。
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- 2019年12月04日 00:04 |
- ラパン/ミニ
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整備、ってのは、形而下のものごとで、
クルマがどんな仕組みで動いているのか、
っていう、フィジカルな話だ。
僕が、どんなに動いてほしいと願っても、
動かないクルマなら動かない。
僕の気持ちとは、まったく関係なく動かない。
誰かが動くように魔法をかけても、
動かないように呪いをかけても、
動くときには動くし、動かないときには動かないし、
だから、僕がどう思うか、なんてのは、
形而上の、メタフィジカルな話で、
どうでもいい人にとっては、全然どうでもいい。
クルマに対して、僕がどう思うか、
なんてのは、そもそも問題にもならない。
人によっては、そもそも問題でさえもない。
別に、どのようにも思わなくていいんだ。
かわるがわるのぞいた穴から
何を見てたかなぁ?
―― 楓/Yo1ko2、Uru
―― 草野正宗 作詞作曲、1998、Polydor
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- 2019年12月03日 00:01 |
- ラパン/ミニ
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