tetsugaku poet

qinggengcai

かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 25/27


それがかっこいい設(しつら)えかどうかも、
僕が語っても仕方がないこと。
僕を、趣味がいい、と思ってくれる人には、
説明がなくても感受してもらえるし、

趣味が悪い、という評価に対しては、
反論しても覆(くつがえ)すことはできないと思う。



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>悪果を一家心中にフォーカスしたときは、
>悪因は女性セブン/小学館の報道になる。
小学館が悪いとも言えるし、
女性セブンの編集部の所為にしてもいい。

担当した記者を悪者にしてもいいし、
セクハラ、パワハラ被害をリークした者でもいい。
業界丸ごとや、社会全体の所為にしてもいい。
主語は自分以外の誰か、何かである。

どこまで主語を大きくするのかは恣意的で、
大きくも/小さくもする者に任される。



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そもそも、セクハラ、パワハラ加害があるのなら、
自分が悪い、ってことで留めてもいいけれど、
こんな自分を生み育てた親の所為にしてもいい。
親にも同じ言い分を認めて、その親の所為にしてもいい。

ひいては、人類の誕生や、脊椎動物の発生や、
なんなら、生命の起源や、地球の組成や、
いっそのこと、宇宙の開闢(かいびゃく)まで遡ってもいい。
主語は自分を作り出した誰か、何かである。

どこまで因果に含めるのかは恣意的で、
遠くにも/近くにもする者に任される。



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自分が悪い、と言える領域は、
自分の努力でどうにかできたこと。
おそらくは、どうにもならないことの所為にして、
自分では、どうにもしなかったこと。

考えるべきは、どうにかできることに対しての、
できない理由ではなく、できる方法。



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  1. 2023年05月30日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 24/xx


剪定して、挿したウンベラータが、
新しい葉をつけてくれたから、
僕は、もう、生命を育(はぐく)む、とか、
ていねいな暮らし、とか、
そんなきれいごとを言わなくてもいい。

言葉なんてのは、おおよそは、
行動のパターンに名づけられた名辞で、
やっている人には、自ずと備わってくるもの。
そして、やってしまった人なら、
もう、それ以上に、語らなくてもいいもの。

聞く耳を持っている人には、
ウンベラータが語ってくれるから。



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人事天命、盡人事而待天命、
人事を尽くして天命を待つ。
人にできる行為をやり尽くせば、
人にできないことは結果を待つだけ。
できないことをやろうとしても仕方がない。

スコラ哲学、エピクテトスの権内と権外。
権内は、挿し木の時期や、土の選び方や、
水やりの加減や、置き場所や。
権外のことは考えても無駄であり、
どんな結果でも、受け容れるだけ。

枯れたときにも、考えることができるのは、
自分の所為にできることだけである。



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    哲学を勉強することは何の役に立つのだろう。
    もし論理学の深遠な問題などについて、
    もっともらしい理屈がこねられるようになるだけしか
    哲学が君の役に立たないのなら、
    また、もし哲学が日常生活の重要問題について
    君の考える力を進歩させないのなら、
    そして、もし“国民性”というような
    危険きわまりない語句を
    自分勝手な意味にしか使えないジャーナリスト程度の良心くらいしか、
    哲学が君に与えるものがないとしたら、
    哲学を勉強するなんて無意味じゃないか。
    御存知のように、“確実性”とか
    “蓋然性”とか“認識”などについて、
    ちゃんと考えることは難しいことだと思う。
    けれども、君の生活について、また他人の生活について、
    真面目に考えること、考えようと努力することは、
    できないことではないとしても、
    哲学よりも、ずっとむずかしいことなんだ。
    その上、こまったことに、俗世間のことを考えるのは、
    学問的にははりあいのないことだし、
    どっちかというと、まったくつまらないことが多い。
    けれども、そのつまらない時が、
    実は、もっとも大切なことを考えている時なんだ。

    ―― ウィトゲンシュタイン/ノーマン・マルコム 著
    ―― 板坂元 訳、1998、平凡社



But it is, if possible, still more difficult to think, or try to think,
really honestly about your life and other peoples lives.

こんなフレーズに出くわせば、
変わらない日々の、冴えない生活の中で、
大切なことと、つまらないことを、
取り違えそうになったときにでも、
何気(なにげ)に、正気を取り戻させてくれる。

哲学は、自分の身の周りを相手に、
really honestly に、自分ですることだと思う。



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    I'll be lazing on a Sunday, Lazing on a Sunday
    Lazing on a Sunday afternoon

    ―― Lazing On A Sunday Afternoon/Queen
    ―― Freddie Mercury 作詞作曲、1975、EMI



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  1. 2023年05月29日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 23/xx


>きっと、ほとんど相手にされないと思う。
ブログ村の、哲学カテからも浮いている。

でも、哲学はこんなふうに、至らない自分が、
自分の身の周りを相手に、自分ですることだと思う。

今、僕が、ジャニー喜多川と、市川猿之助と、G7 と、
毎晩している塗装で哲学ができないのなら、

僕にとって哲学は、何の役に立つのだろう。



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知識は、考えるために使わなきゃ。
それとも、知識を取り込んで、

もの知りになることで、考えなくなりたいのか。
知っていることなら、考える必要はないもの。

そんな知識なら、他人を馬鹿にするか、
ひけらかして、いい気分になるかくらいしか、

使い途がないと思うけれど。



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遊郭の中は、外界の周到な論理も、
考え抜かれた法律も適用されない治外法権エリア。

そんなことは周知の事実で、一歩踏み入れた者は、
自ずからモラルが低くなり、人権意識の欠如に染まる。

治外法権エリアでは、独自のルールが機能する。
ジャニー喜多川は、希代の目利きであり、

花魁(おいらん)に仕立てる手練手管も併せ持つが、
しかし、お行儀の悪さが悔やまれる。

江戸時代のような、古い体質でやるときでさえ、
古いルールくらいは守らなきゃならない。

売り物に手をつけるのはご法度だ。



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電球にシェードをつけてみた。



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    Oh yes I'm the great pretender
    just laughing and gay like a clown

    ―― The Great Pretender/Freddie Mercury
    ―― Buck Ram 作詞作曲、1955、Mercury、1992、Parlophone



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  1. 2023年05月27日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 22/xx


ジャニー喜多川については、
メディアはなぜ報道しなかった、
なんてふうに叩かれるけれど、
市川猿之助については、
なぜ報道した、って叩き方が混じる。
マスメディアはマスに忖度しろ、ってことか。

悪い結果が生じた後で、
僕たちは、悪者捜しを始めるから、
悪果を一家心中にフォーカスしたときは、
悪因は女性セブン/小学館の報道になる。
悪果をセクハラ、パワハラ被害としたときには、
市川猿之助は言い逃れができない。

逆説的だが、因果関係というのは、
原因が先、結果が後、ではない。
善い結果が先で、後から善因が見つけられる。
悪い結果が先で、たとえそれが、
善因と同じ行為だったとしても、
後から悪因とみなされる。

僕の先後関係は、考え方がおかしくて、
たぶん、あまり相手にされないと思う。
きっと、ほとんど相手にされないと思う。



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面を白く、線を黒くして色を揃えた。
窓辺の照明は、アウトドアっぽくして、
緩やかに戸外につなげる。
下の出来上がりの画像は結果であり、
同時に、僕にとっては原因でもある。
塗装をしている途中の画像は原因であり、

同時に、僕にとっては結果でもある。
予め、出来上がりのイメージがなければ、
僕は、白い塗料を吹いたりはしない。



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    Somebody better put you back into your place, do it !
    We will, we will rock you

    ―― We Will Rock You/Queen
    ―― Brian May 作詞作曲、1977、EMI



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  1. 2023年05月24日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 21/xx


さて、市川猿之助については、
小出しに情報が増えて行くけれど、
僕たちの、日常に起きる出来事では、
待っていれば誰かが続報を与えてくれる、
なんてことは期待できない。

僕たちは、よく分からないことを、
よく分からないままで、いつまでも、
宙に浮かべ続けなきゃならない。
その気持ち悪さに耐えられないから、
根拠の乏しい推量でも、強引に着地を試みる。

その実質は、自分が観たいような世界への改編であり、
その効果は、分かったふりだけが上手くなる。



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答のない問いに耐える力を。
分かったふりをしたがる自分を抑える力を。



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逆説的だが、情報が少ないときには、
比例か反比例か、扱う情報の総量は多くなる。
顕在的な情報量が増してくれば、いきおい、
自己に潜在する情報にアクセスする機会が減ってくる。
情報が増えることで、抽象度は下がってくる。

具体的な情報を多く与えられることで、次第に、僕は、
市川猿之助について考える必要がなくなるだろう。



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無粋な計測器でも、白を纏(まと)わせると、
一気におしゃれになる。



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    230421o.jpg



    

    Waving your banner all over place, singin'
    We will, we will rock you

    ―― We Will Rock You/Queen
    ―― Brian May 作詞作曲、1977、EMI



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  1. 2023年05月22日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 20/xx


自分の中を見渡して、やましさや、
どうしようもなさ、ふがいなさ、
嫌悪感や、罪悪感を抱いている人は、

(陳腐な言い方になるけれど)考えが深い。
当事者は、(こんなことを言ってはいけないけれど)、
(無理もないけれど)意外に浅かったりする。

問題を自分の問題にしている人は、
自分の中を探して、自分との闘いにして、
その上で、っていう深さと強さがある。

内面化は、深度と強度を担保する。



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汝自身を知れ(なんじじしんをしれ、
古希:γνῶθι σεαυτόν(グノーティ・セアウトン)
或は γνῶθι σαυτόν(グノーティ・サウトン)、

英:Know thyself 或は Know yourself)は、
デルポイのアポロン神殿の入口に刻まれた
古代ギリシアの格言である。―― 汝自身を知れ/Wiki

この格言は、古くて、いつだって新しい。



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G7 ってのは、SMAP とか、嵐とか、
功罪を精算して、利確できている国の集まり。
ジャニー喜多川の罪過よりも、その功績が勝っている。

今、過去をなかったことにするのなら、
損切るしかない国があり、元ジュニアたちがいる。
ここらで手打ちにして、水に流してほしかったら、

先進国は落とし前をつけろ、って言いたくもなる。



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トレーシングペーパーを貼って、
すりガラスっぽくしてやると、
途端に和風を醸(かも)してくる。

We will rock youっ。



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    Kicking your can all over place, singin'
    We will, we will rock you

    ―― We Will Rock You/Queen
    ―― Brian May 作詞作曲、1977、EMI



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  1. 2023年05月21日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 19/xx


個人の問題は、社会の問題でもあり、
社会の問題は、個人の問題でもあるのなら、

社会の問題は、自分の中を見渡す契機にもなる。



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ジャニー喜多川の欲求と、ファンの欲求は、
かけ離れたものだったのか。

マスメディアの欲求とマスの欲求は、
少しも一致していなかったのか。

一度は欲求の充足を享受したファンたちは、
それがどんなに間違ったものでも、

どんなに嫌悪しようとも、自分から区別して、
自分とは関係がないものとして、

全否定することができるのか。



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バニラのような白を吹く。



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  1. 2023年05月20日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 18/xx


周到な論理や、考え抜かれた法律によって、
護られてきた人権とか、自由とかが、

どれほど弱くて、脆いものだったのかを、
少年たちは、心の底から思い知らされた。

大人になった少年たちは、また、今度は、
自分たちを護ってくれなかった論理やら、

法律やらに責め立てられている。



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市川猿之助を、メディア(女性セブン/小学館)は、
看過しなかったけれど、ともすれば、

僕たちは、どんな展開を待ち望んでいたのか。



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自分が見たこと、自分が聞いたこと、
そして自分が感じたことに対して、

即座に自分なりの反応を示せないで、
哲学や思想や、今まで習ってきた学問が、

いったい何の役に立つのだろう。



それらが、後になってから、
誰かが言っている小難しい説明を、

理解するためだけの役に立つのなら、
そんなのは、見なかったこと、聞かなかったこと、

自分で感じなかったことに等しくなる。



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ともあれ、軽くサフってみる。



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  1. 2023年05月19日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 17/xx


ジャニーズ事務所のことなら、
僕たちも、薄々は知っていたはず。
報道機関もそうだけど、僕たちだって、
犯罪を軽視して、目を背け続けてきた。

加害者側も、被害者たちでさえも、
やっと今頃になって、犯行の重大さを突きつけられた。
モラルの低さ、人権意識の欠如においては、
僕たちと報道機関とは、おおよそ共犯関係にある。

優生保護法の廃止は1996年。
この法律は、優生思想に基づく障害者差別が、
正しいと考えられていた1948年に制定され、
正しくなくなったゆえに廃止に至る。

その廃止が、やっと、1996年。
僕たちは、いつだって、やっと今頃なんだ。



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刑法の改正により、強姦罪から、
強制性交等罪に変わったのが2017年。
強制性交等罪は被害者の性別を問わないけれど、
強姦罪では、男たちは被害者になれなかった。

やっと、2017年、なんてことを思いながら、
シェードにプライマーを吹いてみる。



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  1. 2023年05月18日 00:00 |
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かっこいいオフィスを作る (*>ω<)b ―― 16/xx


白を吹きながら考えた。
自分のこととして考えて、少なくとも、
被害者に対する立ち位置は定まってきた。
例えば、虐待を受けた後で、一晩中泣いていた、
そんな13歳の男子がいたのなら、
それを聞いた僕の呼吸だって苦しくなる。

それは、もう、どうしようもなく、
誰かの問題ぢゃなくなった、ってことだ。

    でも、折り合いをつけた。
    うまく折り合えないことでも、
    無理に折り合ったことにして過去にした。
    それなら、折り目が汚いからといって、
    僕は、もう、わざわざ展開しなくてもいい。
    よくできた、って敬意を示そう。

    自分に続く被害者を増やさない、認めよう。
    自分にはそんな余裕はない、認めよう。
    かつての自分は浅い眠りに就いたばかりだから、
    寝た子を起こさないでくれ、認めよう。
    忘れたも、忘れられないも、認めよう。
    甘えとか、弱さがあっても、認めよう。

    こんなのを何に喩えよう。
    作法、って呼んでみようか。



どうってことない、聞き容れよう。
生涯に関わる、聞き容れよう。
仕返しをしたい、聞き容れよう。
関わり合いさえ持ちたくない、聞き容れよう。
言いたさも、言いたくなさも、聞き容れよう。
言えなさだって、聞き容れよう。

こんなのは聞く者の作法だと思っている。
作法を守れないやつらは聞かなくてもいい。

    嘘もあるだろう。
    かっこつけたい男たちだから。
    本心が言い表わせなくて、
    借りてきた言葉もあるだろう。
    多くの語彙と表現を持たない男たちだから。
    そんなのは、僕だって同じだろう。

    本心と表現が一致しないまま、
    等閑に付してしまうことも、
    一致しないから、また、
    繰り返して言ってしまうことも、
    すぐに追いかけてくるこれぢゃない感も、
    そもそも、言葉で言い表せないことだって、

    僕たちには、いくらでもあるはずだ。
    そんなのも含めて、作法を守ろう。



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  1. 2023年05月17日 00:00 |
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