tetsugaku poet

qinggengcai

情熱の薔薇


例えば、誰かの自殺の報道があって、
各自がそれぞれに何か思うことがあるのなら、
そのとき、問題の事象と自分は、
分離可能だと考えるのは違う。

問題の事象そのものが自分だ。



    

    見てきた物や聞いた事 いままで覚えた全部
    でたらめだったら面白い そんな気持ち分かるでしょう

    ―― 情熱の薔薇/THE BLUE HEARTS
    ―― 甲本ヒロト 作詞作曲、1990、EastWest Japan



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  1. 2023年07月21日 00:00 |
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青空


人の痛みや弱みが分かるからこそ、
サディスティックな喜びに耽(ふけ)ることができる。
生まれた所や皮膚や目の色では、
何も決まらないことを知っているからこそ、
無理にでも決めつけようと試みる。

決まっていることなら、決めつけるには及ばない。



    

    生まれた所や皮膚や目の色で
    いったいこの僕の何がわかるというのだろう

    ―― 青空/THE BLUE HEARTS
    ―― 真島昌利 作詞作曲、1989、meldac



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  1. 2023年07月19日 00:00 |
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TRAIN-TRAIN


LGBTQ、なんてカジュアルさではなくて、
あえて古くさい呼び方を選べば、
性同一性障害者が自殺を念慮するとか、
企図するとか、そんな割合の高さに思いが至る。
いかにも不安定で、脆弱な人たち。

虚空に言葉を投げ入れる人はいない。
ダメージを与えることができるからこそ書き投げる。
理由はなくてもいいし、論理的な要素もいらない。
弱いやつらが調子づいているので、目障りに思うだけ。
おそらく、立ち位置が決まるのも後のこと。

攻撃を仕掛けることによって、初めて自らが、
強者の側にいることを確認できたりする。



    

    弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者をたたく
    その音が響きわたれば ブルースは加速していく

    ―― TRAIN-TRAIN/THE BLUE HEARTS
    ―― 真島昌利 作詞作曲、1988、meldac



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  1. 2023年07月18日 00:00 |
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人にやさしく


プロレスでヒールを演じていたからといって、
強い心を備えているとは限らない。
自由奔放に性表現をしているからといって、
高い耐性を担保しているわけではない。

ひとまずは、脆いと考えたほうがいい。
差し当たり、誰だってたいして強くない。



    

    叫ばなければ やり切れない思いを
    ああ 大切に捨てないで

    ―― 人にやさしく/THE BLUE HEARTS
    ―― 甲本ヒロト 作詞作曲、1987 自主制作、1988 meldac



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  1. 2023年07月14日 00:00 |
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BOBOS になる(`・ω・´)キリッ ―― 11/11


根拠の乏しい思いつきではあるけれど、
強引に、恋愛との近似性で述べてみるのなら、
アプリで出会う彼/彼女たちの、
ステイタス、スペックと呼ばれる情報が、

好きとか、楽しいとかの気持ちを、
心ならずも、阻害してしまわないだろうか。
もしかしたら、本当は、そんな気持ちで、
誰かと出会いたくなかったのではないか。



    働くことを「天職とみなす」ひとたちは、
    自分の仕事に充実感や社会的意義を見出し、
    金銭的な見返りや出世のためではなく、
    楽しいから働いています。
    彼らは仕事と人生を切り離すことができず、
    生涯現役で働くのを当然と考えるでしょう。 p114



金銭的な見返りや出世のためではなく、
天職とみなせるような仕事に出会えた人は、
ひとまずは、幸福と言ってもいいだろう。
たとえ、他人からは馬鹿にされたとしても。

同様に、彼/彼女と人生を切り離すことができず、
生涯を共に生きることを当然と考える人も、
ひとまずは、幸福と言ってもいいだろう。
きっと、それしかできないのだから。

お花畑のような理想論、或いは、似通っているだけの、
根拠の乏しい思いつきではあるけれど。



    そう考えれば、私たちが
    自分に合ったプロフェッションを獲得する戦略は
    たったひとつしかありません。
    それは仕事の中で自分の好きなことを見つけ、
    そこにすべての時間とエネルギーを
    投入することです。
    なぜなら、誰もがものごころついたときから
    それだけをやってきたのですから。 p157

    ―― 幸福の「資本」論/橘玲著、
    ―― 2017、ダイヤモンド社



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    ―― Sedat Girgin



    

    I don't want clever conversation, I never want to work that hard
    I just want someone that I can talk to, I want you Just the way you are

    ―― Just the Way You Are/Billy Joel
    ―― Billy Joel 作詞作曲、1977、Columbia



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  1. 2023年07月07日 00:00 |
  2. 自分らしさ
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BOBOS になる(`・ω・´)キリッ ―― 10/11


    働くひとの仕事観を調べた研究によると、
    私たちの働き方は「労働とみなす」
    「キャリアとみなす」「天職とみなす」の
    いずれかに当てはまるといいます。
    奇しくもこれは、バックオフィス(マックジョブ)、
    スペシャリスト、クリエイターという分類に
    ぴったり当てはまります。

    働くことを「労働とみなす」ひとたちは、
    本質的にそれが必要悪であり、
    目的達成のための手段
    (生計を立てるために必要なもの)で、
    ポジティブでもなければ
    精神的な見返りもないと考えています。
    彼らが働くのは、仕事以外の時間を楽しむためです。

    働くことを「キャリアとみなす」ひとたちは、
    自分を成長させるものとして仕事をとらえています。
    彼らは、仕事と人生を一体化しようとまでは考えませんが、
    より多くの収入や
    社会的ステイタスを得たいという野心を持ち、
    多くの時間とエネルギーを
    キャリアアップに注ぎ込みます。

    働くことを「天職とみなす」ひとたちは、
    自分の仕事に充実感や社会的意義を見出し、
    金銭的な見返りや出世のためではなく、
    楽しいから働いています。
    彼らは仕事と人生を切り離すことができず、
    生涯現役で働くのを当然と考えるでしょう。 p113-114



独りで会社を経営していると、
バックオフィスの業務もこなさなきゃになるし、
キャリアがなければできない仕事ではあるし、
出世も異動も定年も関係ないし、
働けるうちは働くのが当然と考える。

仕事自体はつまらなくても、
つまらないことができるようになれたのなら、
好きだったと言っていいのかもしれない。
それ以外のことはできなくて、
できないことはもっと楽しくないから。

ピアニストだってゴルファーだって力士だって、
毎日の、退屈な基礎練習は欠かせないだろう。



    これは複雑系でいうバタフライ効果
    (ブラジルで蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こる)
    ですが、私たちが「得意なことが楽しい」と
    プログラミングされているのだとすれば、
    初期値のわずかな優位性の差から
    思春期までにはっきりとした「個性」が生じることに
    面倒な説明は必要ないでしょう。
    こうして「好きなことが得意なこと」になり、
    それ以外のことは「やってもできない」のです。

    そう考えれば、私たちが
    自分に合ったプロフェッションを獲得する戦略は
    たったひとつしかありません。
    それは仕事の中で自分の好きなことを見つけ、
    そこにすべての時間とエネルギーを
    投入することです。
    なぜなら、誰もがものごころついたときから
    それだけをやってきたのですから。 p157

    ―― 幸福の「資本」論/橘玲著、
    ―― 2017、ダイヤモンド社



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    ―― Sedat Girgin



    

    Like those who curse their luck in too many places
    And those who fear are lost

    ―― Shape of My Heart/Sting
    ―― Sting 作詞作曲、1993、A&M Records



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テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2023年07月02日 00:00 |
  2. 自分らしさ
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