tetsugaku poet

qinggengcai

Strawberry Fields Forever 1/x


    僕と一緒に行かないか
    あのストロベリー・フィールズに
    すべてが夢 捕われるものさえ何もない
    ストロベリー・フィールズよ 永遠に

    目を閉じれば 人生なんて楽なもの
    目に映ったものは 自分なりに受け止めればいい
    ひとかどの人物になるのは困難なことさ
    それでもなんとかなるもの 僕には関係ない話だ

    どうやら 僕の樹には誰もいないようだ
    それが高かろうと低かろうと
    つまり 誰もぼくを理解することはできないのさ
    でも それでいいんだ
    僕にとっちゃ それほど不幸って訳じゃない

    これが本当だと いつも思ってる
    だけど この僕さえ虚構なのかも知れない
    君のことを解ってるつもりでも
    すべては僕の一人よがりなのかも知れない
    つまり 僕と君は同じじゃないってことさ

    ―― 訳詩、山X安X




なんだか違う。
ぜんぜん違う。
        人それぞれ、としか言っていない。
        ふてくされた人の言い訳みたいだ。
ストロベリー・フィールズは、たぶん、
そんなに解ったような歌ではない。
        ジョン・レノンが、
        東洋趣味を丸出しにして、
無何有(むかう)の郷(さと)を彷徨(さまよ)うような、
だから、言葉は、戸惑いながら、
        遠慮がちに繰り出され、
        何が言いたいのか、

        解らない歌だと思っている。



    Let me take you down,
    'cause I'm going to Strawberry Fields.
    Nothing is real and nothing to get hung about.
    Strawberry Fields forever.

    Living is easy with eyes closed,
    misunderstanding all you see.
    It's getting hard to be someone but it all works out.
    It doesn't matter much to me.

    No one I think is in my tree,
    I mean it must be high or low.
    That is you can't you know tune in but it's all right.
    That is I think it's not too bad.

    Always no sometimes think it's me,
    but you know I know when it's a dream.
    I think, er No, I mean, er Yes but it's all wrong.
    That is I think I disagree.

    ―― Strawberry Fields Forever



    

ついてきてくれないかな、
今から行くんだ、
        イチゴがたくさん、
        生(な)っている場所に。
本当のことなんて何もないから、
気にかけることも何もない。
        ストロベリー・フィールズで、
        いつまでも過ごそう。

何も見ないで、
生きていくほうが簡単な理由は、
        目に映ったものがすべて、
        嘘になってしまうから。
どんな人にもなれなくて、
でも、うまくなれてしまうけど、
        そう、そんなことは、
        どうでもよかった。

僕は思うんだけど、
僕の樹の上には、
        誰もいないみたいだ。
        みんなには、高すぎるか低すぎるのだろう。
だから、分かっている。
君も僕に合わせることはできない。
        それは悪いことではないと、
        僕は思うんだけど。

時々、ではなくて、いつも、
それが僕だと思っている。
        でも、そう、
        それは夢だと分かっている。
No ってのは、Yes のことで、
って考えている。
        でも、それはまったく間違っていて、
        納得できない、って考えている。



    ―― Strawberry Fields Forever/The Beatles
    ―― John Lennon 作詞、Paul McCartney 作曲、
    ―― 1967、Parlophone



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017年11月04日 12:03 |
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14

コメント

it's not too much!
dakara
太好了


沒有人認,我的樹上,
我意応哉。高低不想。
你知不知,沒関係了。
我認敢為,不是不好。
  1. 2017/11/05(日) 11:04:43 |
  2. URL |
  3. 玄 #3E8HQ5Yc
  4. [ 編集 ]

玄さん、こんにちは。

>it's not too much!
そうそう、過猶不及、
過ぎたるは杉田水脈ですわ。

>目を閉じれば 人生なんて楽なもの
>目に映ったものは 自分なりに受け止めればいい
50年前からこんな歌詞カードをつけて売ってるよw。
この国を憂う、文化の日。
でも、ビートルズ世代には、
心情に添う意訳なんだと思ったりもする。

本当のことなんて何もないのは、
目に映ったものがすべて嘘になってしまうからで、
だから、どんな人にもなれなくて、
でも、うまくなれてしまう、
ってふうに、つながりがある歌詞だと思うけどなぁ。

>沒有人認,我的樹上,(ry
日本語でお願(ry
  1. 2017/11/05(日) 15:13:48 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

青梗菜さん、こんばんは!!

>    どうやら 僕の樹には誰もいないようだ
>    それが高かろうと低かろうと
>    つまり 誰もぼくを理解することはできないのさ
>    でも それでいいんだ
>    僕にとっちゃ それほど不幸って訳じゃない
これは、気に入った?樹には、人は登るということが前提だと妄想しました。合ってますか?m(__;m
  1. 2017/11/05(日) 19:19:46 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>これは、気に入った?
うん、いいと思う。
解りにくいけどね。
幸不幸は、またちょっと違うかも。

>樹には、人は登るということが前提だと妄想しました。
ははは!ww

荘子に言ってください。
人は樹の下に寝ころがったりしない。
ジョン・レノンにも言ってやってください。
樹の上に登ったりなんかするもんかw。
  1. 2017/11/05(日) 19:50:10 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

沒有人認,我的樹
我意応哉。高低不
你知不知,沒関係
我認敢為,不是不

誰もそれを認める《気づく》やつはいない,我の樹のことを<上 shàng は修辞w(想xuangと押韻)

我が意が応ずるに,高い低いは想わない

キミが知ってようと知ってなかろうと,関係ない,それでいい(了 liao)
我は敢えて認めたい,それはわるくないと(二重否定 つまり好 hao


ますます独善的だったw

◯本◯見と一緒にしないでね


なんと言ってもGet off my cloud が「一人ぼっちの世界」ですから
  1. 2017/11/05(日) 19:52:14 |
  2. URL |
  3. 玄 #3E8HQ5Yc
  4. [ 編集 ]

玄さん、こんにちは。

No one I think is in my tree,
そうか~、登ってはいけないな。
がたおさん、すごいなぁ。
on ではなくて、in なんだ。

樹、ってのは自分のことなんだ。
上、ってのは修辞なんだ。
>我が意が応ずるに,高い低いは想わない
そういうことか~!
玄さん、さすがだなぁ。

お~、なるほど~、いいな、
かっこいいな!w
とり急ぎ、
    僕の樹には、僕のほかに、
    誰もいないみたいだ。
にします。

>ますます独善的だったw
いえいえ、うれしいなぁ、
僕は、にやけた顔が戻らないw。
渋いなぁ。
Strawberry Fields Forever、
好きになりましたよ、この歌♪

>◯本◯見と一緒にしないでね
わざわざ伏せてるのにw。
  1. 2017/11/05(日) 20:33:13 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

あ、そうか、そうか。
そこで切るのではなくて、
「気に入った樹には、人は登る」という前提、ってことでした。
ふつうは登らないよな。
樹を気に入ることもないし。

だから比喩なんだけど、
気に入った樹には、登りたいな。
  1. 2017/11/06(月) 16:11:23 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

がたおさんの?は無限の可能性があってw

どっち?よ,どれよ,どこについて?なんだぉ
そもっそもっ。ここに?がはいるかよっふつー?っ

厳密なわたしはいつも大変なことになります。あらゆる可能性を考えても
見当?違いの返事をかいて?たりだったりします
シツレイシマシタ――― m(__;m
  1. 2017/11/06(月) 18:48:28 |
  2. URL |
  3. 玄 #3E8HQ5Yc
  4. [ 編集 ]

玄さん、こんにちは。

>がたおさんの?は無限の可能性があってw
はははw。
がたおさんは青梗菜の情緒?を理解してくれる、
数少ない?読者の一人です。
なにより?自分の樹?を持っている!

一人ぼっちの世界w、
情けない系が好きだもんなぁ、当時の若者は。
ビートルズ世代なんて、嘘っぽいな。
橋幸夫、千昌夫、そっちのほうがよく聴いてたはずだw。
ポスト・ビートルズは、かぐや姫、
あるいは、宮史郎とぴんからトリオ、殿さまキングスだったはずだ。
記憶を捏造しちゃいかんw。
  1. 2017/11/06(月) 21:58:57 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

くわがただけにw

蟲目線で「気に入った?樹木」が,われわれの形而上の樹とはたしておなじ物を意味するのかもわかりませんが・・・

がたおさんの,前提と言う言葉が妙にうれしそうに発せられてるキがしてしまいました
  1. 2017/11/07(火) 03:40:56 |
  2. URL |
  3. 玄 #3E8HQ5Yc
  4. [ 編集 ]

玄さん、こんにちは。

目に映ったものがすべて、
嘘になってしまうのなら、
僕たちには形而下がなくなって、
すべては各自が妄想しているだけ。
ましてや、他人の心の中など、
妄想する以外に方法がない。
さらには、クワガタの心の中など!

>がたおさんの,前提と言う言葉が妙にうれしそうに発せられてるキがしてしまいました
クワガタの手足は、もっぱら樹に登る用の手足だから、意図がないもん。
前提でいいかも♪
僕たちの手足と樹は、ほとんど無関係やん。
前提がないわ♪
  1. 2017/11/07(火) 12:14:08 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

私への二度目のコメ返の?青梗菜さん、こんばんは!!^^

>あ、そうか、そうか。
>そこで切るのではなくて、
>「気に入った樹には、人は登る」という前提、ってことでした。
なぜ気づけるのか~、と思いました。「前提」となぜ私が書いたか、思い出そうとしましたが、思い出せませんでした。

それから、玄さんへの3回目のコメ返についてですけど、
>橋幸夫、千昌夫、そっちのほうがよく聴いてたはずだw。
これは少しだけ?上の世代です、という認識です。m(__;m
  1. 2017/11/07(火) 22:26:46 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

玄さんの4番目のコメントの玄さん、こんばんは!!^^(青梗菜さん、ごめんなさい。理由:ここに書くから。または?、ややこしいから。)

>くわがただけにw
きみぃ!!、失礼だろー、私に。理由:「姓はくわ、名をがたおと発します。」だから。まあ、クワガタから作った名ではあります。m(__;m
  1. 2017/11/07(火) 22:34:50 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

気に入った、ってことは、
もう登ってんだろうな。
比喩だから、定位しない話だけど。

>これは少しだけ?上の世代です、という認識です。m(__;m
うん、ビートルズが上の世代だもん。
情報量の少ない歌詞、先が見えるメロディ、
やたらと前に出てくるボーカル、
腰が入ったリズム、
おっちょこちょいなアレンジ、
そんなのが、日本の心らしいよw。
  1. 2017/11/09(木) 13:08:52 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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