苛立ちが募るのなら、
考えなきゃいいのに、
なんて思ったりするけれど、
考えなきゃならないのだろう。
他人を見下すためにも。
怒っている人は、
とにかく、話がくどい。
他人を見下していると、
いい気分になって、
話が長くなるのか。
知識をひけらかしていると、
気持ちがよくなって、
話が長くなるのか。
だから、知っていることを、
ぜんぶ話さないと気が済まないのか。
知的な自分の意見を、
愚かな他人はありがたく拝聴すべきであると、
信じて疑わないのか。
とにかく、勝ち負けなんだ。
敵と味方なんだから。
見下されても仕方がないけれど、
情報量が多いと、僕には、
主張も、その理由も、
かえって分からなくなるんだ。
愚か者にも分かるように、
簡潔に教えてくれないのなら、
僕には、教えてくれなくてもいい。
他人を馬鹿にすることで、
相対的に、自分が優位に立てるのなら、
僕に理解されないほうが目的に適うんだ。
僕の愚かさ、理解力のなさ、
それは、おおよそは認めるにしても。
I'm always a few minutes wrong
You got to put me right there
And knock it down
―― Wail/The Jon Spencer Blues Explosion
―― Spencer, Explosion 作詞作曲、1996、Matador Records
テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018年07月27日 00:04 |
- 政治
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
情報量が多いと〜
すると整理屋が現れる。池上彰さんみたいな。
いろいろ整理してくれるけど、では、貴方は何を主張したいの?っていう。
哲学でもそうですよね。
いつか朝日のbe面で、「哲学よく分からないから、池上彰さんが整理した本を書いてくれれば〜」なんて意見があったけど、世の人は、そういう本を待ち望んでいる?
僕も、どちらかというと整理屋かなあと。
強く意見は言わない。揚げ足取られるし。傍観者、第三者。
ああ、また言い合いしていると笑ってみている。
高みにいる訳ではなく、傷つくことを恐れて。
なんで、ネットの見も知らぬ人に傷つけられなきゃいけないのか?
- 2018/07/27(金) 04:33:23 |
- URL |
- oki #-
- [ 編集 ]
okiさん、こんにちは。
>いろいろ整理してくれるけど、では、貴方は何を主張したいの?っていう。
うん、そういえばそうです。
池上彰はすごいなぁ!
視聴者に、何を主張したいの? って思わせるのは、
整理屋の領分を超えない、ってことです。
>いつか朝日のbe面で、「哲学よく分からないから、池上彰さんが整理した本を書いてくれれば?」なんて意見があったけど、世の人は、そういう本を待ち望んでいる?
哲学史、ってことかな。
たくさんあるのにな。
>なんで、ネットの見も知らぬ人に傷つけられなきゃいけないのか?
SNSがなかった頃も、他人を悪く言う人はいたし、
わざわさ他人を傷つける人はいたし、
人の何かが変わったわけではなくて、
見知らぬ誰かが見知らぬ誰かを傷つけることができるツールを手に入れただけ。
手持ちのツールは、使ってもいいし、使わなくてもいい。
- 2018/07/27(金) 12:04:07 |
- URL |
- 青梗菜 #De6CjWPI
- [ 編集 ]