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下手っぴな優しさについての言い訳 22/xx


>僕たちは、幼稚園の教室で、近所の公園で、
>優しさのスターター・キットを片手に、
>表情も、仕草も、語彙も、発声も、その速度も、音量も、
>優しさセット、優しさパッケージとして、
>優しさの表し方を互いに学び合った。

優しい園児という配役を与えられて、
友達に対して、先生に対して、親に対して、
優しい園児になりきって演じて、
優しさを纏(まと)って、醸(かも)して、漂わせて、
僕たちは、優しさを身体に埋め込んできた。

おそらく、その人が優しいから、
優しさが挙措に現れるのではない。
その人の挙措が、相手を恐がらせることがないから、
その人は、優しく振る舞える。
優しい印象を与えるような人になって行動できる。

表情も、仕草も、語彙も、発声も、その速度も、音量も、
行動の隅々にまで沈着している優しさのフォーマットは、
非決定的で、多様な成り立ちの経路を辿って構成されたものだ。
社会、共同体、文化、時代が変われば、当然に、
優しさのパッケージも変わるのだろう。

つまり、優しさのフォーマットは、
たいした意味もない形式でありながら、
それらの形式がなければ、優しさを感受できないような、
確かな理由がないにも関わらず、
形式を守ることが至上命題になったようなものである。

でも、そればっかりはやっていられない。
>僕たちは、卒(そつ)がない優しさを求めているのではない。
>自分だけに向けられた優しさを求めている。
よくある形式をトレースするだけでは、
動けなくなったときに、僕たちに問いが立つ。

ところで、優しさ、って何だっけ。



    200127f.jpg



    

    切れど切れど纏わりつく泥の渦に生きてる この体は先も見えぬ熱を持て余してる
    野ざらしにされた場所で漂う獣に 心奪われたことなど一度たりとも無いのに

    ―― 青春病/藤井風
    ―― 藤井風 作詞作曲、2020、UNIVERSAL SIGMA



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テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2021年04月03日 00:00 |
  2. 優しさ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

昨日、部長と今後についての面談をしたのですが、
話の中で、
部長「まいまいは優しいねぇ、偉いねぇ。」
まい「いやぁ、これが本当に優しいということなのかどうかは
わかりませんけど、優しさのフォーマットはいくつか持ってますかねぇ。」
部長「ど、どーゆーこと?!」
まい「あ、いえ、こっちの話です。」
ってなって面白かったよ!
  1. 2021/04/18(日) 00:23:10 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

>まい「いやぁ、これが本当に優しいということなのかどうかは
>わかりませんけど、優しさのフォーマットはいくつか持ってますかねぇ。」
ふふふw、部長にも分かっていただけると思いますが、また今度。
そういう話のモードになれば、そういう単語のコードで話せるはず。

>部長「まいまいは優しいねぇ、偉いねぇ。」
僕からも、同意の一票。

優しい、は、偉いね♪
偉かったね、ってやつね。
  1. 2021/04/18(日) 11:56:26 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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