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qinggengcai

塗装生活 117/xxx


けれども、君の生活について、また他人の生活について、
真面目に考えること、考えようと努力することは、
できないことではないとしても、
哲学よりも、ずっとむずかしいことなんだ。

―― ウィトゲンシュタイン/ノーマン・マルコム 著
―― 板坂元 訳、1998、平凡社



    211001h.jpg

    げみ



But it is, if possible,
still more difficult to think, or try to think,
really honestly about your life
& other peoples lives.

こんなフレーズに出くわせば、
変わらない日々の、冴えない生活の中で、
大切なことと、つまらないことを、
取り違えそうになったときにでも、

何気(なにげ)に、正気を取り戻させてくれる。



    

    別に言うことなんてない 言ってもいいことなんてない 人知れず黙り方を覚えた
    いつか変わらない日々を穿つような 鐘が鳴るはず

    ―― まっしろ/ビッケブランカ
    ―― ビッケブランカ 作詞作曲、2018、avex trax



大切なものは、隠されているわけではない。
それは、すぐそこにも見つかるもので、
とりとめのない、平凡な生活の中に、
がっかりさせるくらいの素朴さで、

僕らに気づかれるのを待っている。



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テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2021年10月10日 00:00 |
  2. ラパン/ミニ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

そうねえ、自分の生活を見つめ直して、他人の生活を見つめて、変わりたいという意識が芽生えてくる。
では、どう変わるか、変わるにはどうしたら良いか、そこから哲学が始まるように思う。
哲学とは知識ではなくて智慧ですからね。
知識いっぱい持っていても変われないよなあ。

基本的に誰も助けてくれない。けど、手助けしてくれる人もいるかもしれない。親鸞が法然に導かれたように、良き出会いを得た人は幸いだ。
良き出会いと思ったものが、金目当てだったり、裏切られたり、新興宗教だったりすることもあるだろう。
それをどう乗り越えるか、それもまた成長の糧になると思う。
ということは、哲学に終わりはない。
本当の良き人か、常に吟味する。吟味するのは結局自分だから、自分がいつも試されている。
終わりのない旅、人生とはそういうものという感じがしますね。絶対知なんて無理無理。
  1. 2021/10/10(日) 10:29:40 |
  2. URL |
  3. oki #ibS8y52A
  4. [ 編集 ]

Takeoを抱きしめやう
  1. 2021/10/10(日) 10:52:15 |
  2. URL |
  3. たけ #yxBLcR7c
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

>そうねえ、自分の生活を見つめ直して、他人の生活を見つめて、変わりたいという意識が芽生えてくる。
うん、変わりたい、という意識がないうちは、変われるわけがない。
変わりたい、と思って着手したら、それだけで、
もう、ほとんど、変わったのと同然かも。

>では、どう変わるか、変わるにはどうしたら良いか、そこから哲学が始まるように思う。
>哲学とは知識ではなくて智慧ですからね。
>知識いっぱい持っていても変われないよなあ。
頭で考えたり、他人に難癖をつけたりしても、
変わるようなものではないね。

>基本的に誰も助けてくれない。けど、手助けしてくれる人もいるかもしれない。親鸞が法然に導かれたように、良き出会いを得た人は幸いだ。
転機には、手助けしてくれる人が現れる。
ちゅうか、手助けしてくれる人が現れたときが転機です。

>良き出会いと思ったものが、金目当てだったり、裏切られたり、新興宗教だったりすることもあるだろう。
>それをどう乗り越えるか、それもまた成長の糧になると思う。
良くないと思ったら、逃走を。
逃れることが現実を生む、こともある。

学習性無力感 ――、
長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、
その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。
他の訳語に学習性絶望感、獲得された無力感、学習性無気力がある。
ウィキ、写し。

>ということは、哲学に終わりはない。
>本当の良き人か、常に吟味する。吟味するのは結局自分だから、自分がいつも試されている。
なるほどー。
騙されるほうが悪い、とは言わないけれど。

>終わりのない旅、人生とはそういうものという感じがしますね。絶対知なんて無理無理。
昨夜のETV特集、「遠藤周作、封印された原稿」を観て、
人生、って何のことだっけ? って分からなくなってますw。
遠藤周作は、生活と人生を分けて考えます。

    生活があって、人生のない一生ほど侘しいものはない。

    人生に好奇心のある人は、おおむね生活に好奇心を抱かない。
    或いは、抱くことを恥とする傾向があるようだ。

遠藤周作の場合は、生まれてから死ぬまでの、生の先に、生の外に、
信仰があるから、そう考えられるんだろうけれど。
生活と人生に線を引いて、
生活を低く観て、人生を高く観るような、
なんだか、しなくてもいいことをしているとしか思えないんだわ。
僕には、ぶっちゃけ。
  1. 2021/10/10(日) 13:18:40 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

たけさん、こんにちは。

隗(かい)より始めるのがいいよ。
  1. 2021/10/10(日) 13:19:14 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

青梗菜さん、こんばんは!!^^

>けれども、君の生活について、また他人の生活について、
>真面目に考えること、考えようと努力することは、
「君」の生活を「君ではなく私」が考える、「他人」の生活を「その他人出なく私」が考えるという意味だと思いますが、そう思いますか?m(__;m
  1. 2021/10/11(月) 00:02:34 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>「君」の生活を「君ではなく私」が考える、「他人」の生活を「その他人出なく私」が考えるという意味だと思いますが、そう思いますか?
はい、そう読めますが。

君の生活を君が考える、
つまり、自分の生活を自分が考える、
また、他人の生活を君が考える、
つまり、他人の生活を自分が考える、
だと思います。
(マジレスうざいw)
  1. 2021/10/11(月) 08:28:35 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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