ごく一部の極端な差別者のみならず、
マジョリティであることそのものの
日常的(everyday)な差別性が問題視されるようになってきた。
「真の弱者は男性」「女性をあてがえ」
…ネットで盛り上がる「弱者男性」論は差別的か?
―― 杉田俊介、2021/04/27、文春オンライン
1922年3月3日、
差別のない社会を求めた全国水平社が創立され、
「水平社宣言」が読み上げられた。
「長い間虐(いじ)められて來た兄弟よ、
過去半世紀間に種々なる方法と、
多くの人々とによつてなされた吾等の爲めの運動が、
何等の有難い効果を齎(もた)らさなかつた事実は、
夫等(それら)のすべてが吾々(われわれ)によつて、
又他の人々によつて毎(つね)に
人間を冒涜されてゐた罰であつたのだ」
創立メンバーは、すべて男で、
兄弟よ、って呼びかけられるから、
百年後の僕たちには違和がある。
虐められてきた人たちの中で、
さらに虐められてきた女たちがいたことに、
僕たちは思いを馳せることができる。
それもまた、みんな・everybody によって、
いつも・everyday、
人間を冒涜されていた罰であった。
罪の意識のなさが、罰を支えていたことにも。

テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2022年05月16日 00:00 |
- 自分らしさ
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おはようございます。青梗菜さんのブログにコメントする夢を見ました。
変な漢字が出てきてそれ写すの苦労して〜ってこれは職場で、いつも書類に変な漢字の名前を写すの苦労しているからその反映かな。
わかりやすい夢だ。
水平社もある意味分かりやすく、二重に差別されている女性をもってきたら、今なら同情が集まるだろうけど、当時は誰も聞く耳持たなかった(男性は)ということかなと。
しかし、以前触れられた水平社、またここに引用されるとはいろいろ共鳴しますねー。
- 2022/05/16(月) 04:57:13 |
- URL |
- oki #ibS8y52A
- [ 編集 ]
okiさん、こんにちは。
>青梗菜さんのブログにコメントする夢を見ました。
おー、正夢だ!
>変な漢字が出てきてそれ写すの苦労して〜ってこれは職場で、いつも書類に変な漢字の名前を写すの苦労しているからその反映かな。
おー、デジャブだ!
>わかりやすい夢だ。
ですねーw。
>水平社もある意味分かりやすく、二重に差別されている女性をもってきたら、今なら同情が集まるだろうけど、当時は誰も聞く耳持たなかった(男性は)ということかなと。
分かりやすいよね、これ。
差別、ってのは、誰も差別と思っていないから差別なのよ。
みんな・everybody による、いつも・everyday のこと。
隠されてもいない。
>しかし、以前触れられた水平社、またここに引用されるとはいろいろ共鳴しますねー。
みんな・everybody による、いつも・everyday の差別は、
過去の話ではない、ってことで、今日は、旧優生保護法に行く。
他人ごとではなく、
再審にかけられているのは、僕たちの日常。
- 2022/05/16(月) 10:43:22 |
- URL |
- 青梗菜 #De6CjWPI
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