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qinggengcai

その選択の正しさよりも ―― 55/xx


    ある種の人々は、人間として認知されない
    ということに対して、とりわけ敏感である。
    誰かがこの点できわめて敏感であるなら、
    彼らが、分裂病者と診断される見込みは大である。
    フロイトがヒステリー者について述べ、
    のちにフロム=ライヒマンが分裂病者について
    いわねばならなかったことだが、
    彼らは、たいていの人々よりも一層多くの愛情を
    与えたり受け取ったりする必要があるのである。
    これをあべこべにいうこともできるであろう。
    あなたがあまりに多くの<愛情>を
    与えたり受け取ったりする必要があれば、あなたには
    分裂病の診断をくだされる危険性が高いであろう。
    この診断は、あなたに、全般的に見て、
    大人のやり方で<愛情>を与えたり
    受け取ったりする能力がないという烙印を押す。
    そしてあなたがそのような考えを一笑に付すなら、
    そのことが分裂病という診断を
    確定させるかもしれないのである。
    なぜならあなたは<不適切な感情>を呈するわけだから。
    128p
    ―― 自己と他者/R.D.レイン 著、
    ―― 志貴春彦、笠原嘉 訳、1975、みすず書房



愛情を交換する能力がないから、
多くの愛情を乞うことになる。
愛情についての燃費が悪いから、
過剰に欲しがり、無駄使いをする。
そして、いくら愛情を与えても、

少しも返ってくることがない人はいる。



201203.gif

テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2023年09月28日 00:00 |
  2. 自分らしさ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

例えばこういうニュースがあるわけですよ。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1022299.html
横浜刑務所のパスタが話題、受刑者の意欲に!
なんかいい記事のように見えるけど、考えて欲しいのは、横浜刑務所はB級刑務所なんですよね、再犯者が行く刑務所で、要は、初めて刑務所行く人が、近いから横浜だ、府中だ、希望しても行かせてはくれない。
すると、どういうことかというと、この受刑者たちは2度も3度も刑務所行ったけど立ち直れなかった、で、横浜刑務所で立ち直りの意欲が生まれたように見えるけど、それ本物?なんで横浜刑務所に来なければならなかったのかそれをまず考えないと。

今までの刑務所で、刑務官の愛情ある厳しい指導をきちんと受け入れられなかったということはある。
刑務官の厳しさは、要は、もう2度とこんなところに来てほしくないからと、愛情の裏返しだと思う。
出所しても身よりもあまりなく、愛情を受けられなかったということもあるだろう。
愛情の問題だけではないだろうけど、きちんと愛情を注がれ、受け容れてくれる人たちがいれば、横浜刑務所なんて来なくて済んだとも言えますよね〜。
愛情を受け容れる能力がないとも言えるか。

ついでに、刑務官は受刑者が刑務所を出たら関係終わりと思っている方も多いでしょうけど、その後もちゃんと見ているんですよ。
刑務所にいた時の工場での訓話で、「心に残った受刑者」というテーマだったかで話があってあって「この人も大丈夫だろうということで、仮釈放させたけど、やはり再犯しちゃって」とかいうから、なんで再犯したことを知っているのかと思ったら(再犯したらB級刑務所に送られるわけで〜)、聞くところによると、データベースがあって、出所した人の5年後までは再犯したか追えるようになっているようなんですよね。
つまり刑務官は気になる人がいればその後を調べている。
もし、僕を調べたら、もうデータベースから削除されたはずだから、ああ、okiは大丈夫だったんだなと。
まあ自分の場合は単にいろいろ運が良かっただけども言えますが〜。
  1. 2023/09/28(木) 01:23:28 |
  2. URL |
  3. oki #ibS8y52A
  4. [ 編集 ]

・引用した意味は、京都アニメーション放火殺人事件をほのめかしたいだけでせう?
・本文は、うそつぽいです。愛情を与えることなんて本当にできるの?せいぜい表示できるかどうかなのではないの?※裏取つてません。
  1. 2023/09/28(木) 12:24:02 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

>すると、どういうことかというと、この受刑者たちは2度も3度も刑務所行ったけど立ち直れなかった、で、横浜刑務所で立ち直りの意欲が生まれたように見えるけど、それ本物?なんで横浜刑務所に来なければならなかったのかそれをまず考えないと。
立ち直りにコストをかけない社会が悪い、かもね。

>刑務官の厳しさは、要は、もう2度とこんなところに来てほしくないからと、愛情の裏返しだと思う。
受刑者が愛情の裏返しを理解しているかどうかを考えない刑務官が悪い、かもね。

>出所しても身よりもあまりなく、愛情を受けられなかったということもあるだろう。
そうなると、まったく自分は悪くない、かもね。

>愛情の問題だけではないだろうけど、きちんと愛情を注がれ、受け容れてくれる人たちがいれば、横浜刑務所なんて来なくて済んだとも言えますよね〜。
自分に愛情を注がない社会、自分を受け容れない社会が悪い、かもね。

>愛情を受け容れる能力がないとも言えるか。
自分に愛情を受け容れる能力がないのは、自分の所為ではない、かもね。

>ついでに、刑務官は受刑者が刑務所を出たら関係終わりと思っている方も多いでしょうけど、その後もちゃんと見ているんですよ。
>刑務所にいた時の工場での訓話で、「心に残った受刑者」というテーマだったかで話があってあって「この人も大丈夫だろうということで、仮釈放させたけど、やはり再犯しちゃって」とかいうから、なんで再犯したことを知っているのかと思ったら(再犯したらB級刑務所に送られるわけで〜)、聞くところによると、データベースがあって、出所した人の5年後までは再犯したか追えるようになっているようなんですよね。
>つまり刑務官は気になる人がいればその後を調べている。
なるほどー。
全員は無理としても、記憶に留めて、
ことあるごとに自分の選択の可否を考えているのでしょう。

青葉被告は、自分の行動は記憶にない、と言っているので、
僕は反省などは期待していません。
嘘か本当かは問題ではなくて、
争いがなければ、事実として踏まえます。
  1. 2023/09/28(木) 13:04:31 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>・引用した意味は、京都アニメーション放火殺人事件をほのめかしたいだけでせう?
ですねー。
こじつけ、ってやつですよw。

>・本文は、うそつぽいです。愛情を与えることなんて本当にできるの?せいぜい表示できるかどうかなのではないの?※裏取つてません。
それも僕には分かりません。
分からないことをやってきましたし、
これからもやって行きます。
勘違い、ってやつですよw。

愛情、なんて嘘っぱちを共有できるのがうれしい。
馬鹿ですねー♪w
  1. 2023/09/28(木) 13:05:05 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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