tetsugaku poet

qinggengcai

桜の樹の下には


屍体が埋まっている、
なんてのを思い出す。
なぜ屍体が埋まっているのかは、
いまだによく解らない。

ウィキに教えてもらいに行って、
先生方の論考を読んでみたけれど、
なんだか回りくどくて難しくて、
やはり僕には無理がある。


ぶっちゃけ、春の正体は、
あちこちで孵化する大量の卵、
そこかしこで羽化する大量の幼虫、
大量の羽虫の屍骸。

急激に成長するエロスと、
あわただしいタナトス、
一気に咲き、一斉に散る桜花、
つまり、種子植物の生殖器官。

隣り合う、生と死、
重なり合う、生と性と死。


そして、人くらいなものではないか?
自らを除外して、自らの外側に春を観るのは。
春が来た、なんて、
他人事みたいに言ってるのは。







  1. 2015年03月30日 20:51 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

コメント

青梗菜さん、こんばんは!!^^

>春が来た、なんて、
>他人事みたいに言ってるのは。
もし私が蛾だったら、寒さやわらいでイイ感じと感じるかも。でも本当に寒い時にはまだ生まれていなかったかも。四季という言葉に慣れ親しんで久しいです。8月10日~紅葉するまでとか、梅雨は、どっちなんだとか、疑問もありますが、最初に四季と言った人はすごいなあという気がするのでございます。m(__;m
  1. 2015/03/31(火) 00:52:53 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>もし私が蛾だったら、寒さやわらいでイイ感じと感じるかも。
人でも思いますやん、それww
  1. 2015/03/31(火) 01:18:01 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

おっと、こちらでも梶井基次郎がw

人体の春は
文字通り、春機発動期のことなのでしょうけど、
それではツマランので全体的に…w

人の身体として春を考えると
単に寒冷ストレスから解放されて
血管が緩み、血圧が下がって
なにか、ゆったりした感覚が訪れるってとこかなw
半分寝ているような…ねむねむ……。寝ぼけている。

その変化についていけない身体は死を迎える。
芽時、枯れ時は祥月命日になりやすい。これはタナトス。桜咲く頃に人はバタバタと死ぬ。

性的な意味としてのエロスに関しては……
植物と動物が一斉にフェロモンを吹き出しているから、人もそれを吸って浴びて
いくらかは影響を受けているかも…w

でもお花見の場なら
桜よりお酒の影響が大きそうですw

温さがリラックスさせる、
フェロモンに影響される、
露出狂がふらりと街に出る……のかな?w
いや、冬にも出るか…υ

露出狂諸氏に鑑みれば
人は、いつでも春なのだなあ……。
渡り廊下で先輩殴るか……きっと、それを見てた娘と恋が始まるな……。

そんなふうに思えるのも……
だって、春だからw


  1. 2015/03/31(火) 18:04:10 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

桜の樹の下に、
何か重要なものを埋めたくなる気持ちは、
なんだかわかる気がします。

そして、私も蛾のように、
今、春を感じてイイ感じです。
  1. 2015/03/31(火) 21:11:38 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

梶井基次郎、ってぶさいくなのですよね~。
それにしても、桜の花のきれいさに対してまで劣等感を持つのは、
どうしたものかなぁ。
この人には、なにかにつけてレモン型爆弾が必要なのでしょう。
例えば、萩原朔太郎や中原中也には不要です。

桜の花は美しいけど、実は、屍体が埋まっている。
それって、外見はかわいいけど、性格もかわいいね、
ってことでは収まりが悪く、
性格はきついね、ってことで落ち着きを得るのと似てないかなぁ。
勉強はできるけど、運動は、とか、
資格は持ってるけど、実務は、とか、
そう思いたい人なんだなぁ。

暖かくなると、僕も軽く気がふれて、
桜が咲く頃は、僕も軽く死にかけていて、
軽く露出したがっているのでしょうかw。
軽く呆けているのは自分でも分かりますけどね。
  1. 2015/04/01(水) 01:17:03 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

桜はなぁ、毛虫が怖いなぁ。

っす! おれポール、
日本語バリバリっ、めちゃイイ感じでキテるよっ♪
  1. 2015/04/01(水) 01:19:10 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

日本みたいに小さい島で、こんなにぎゅうぎゅうに人間だけじゃなく犬猫狸狐牛鼠鳥蛙ミミズコオロギ鯛マグロ河豚イルカ鯨その他とか、植物とか火山とか雨嵐とかウイルスとか、
みんながこの場が好きなんじゃないかなぁ。
そこいらに吹く暖かな春風がみんなを一度リセットして、
なにか優しい気持ちになっちゃう。
全てが狂って、やがて収まるのを一年単位で何度も繰り返せば、
人間だってあたりまえに体感する気がします。
日本って、僕はよそに住んだ事がないから比べられないけど、
ここならではの良いものを多く含んでいる場所だと感じています。
  1. 2015/04/01(水) 22:27:41 |
  2. URL |
  3. 海底まいがい #-
  4. [ 編集 ]

まきがいさん、こんにちは。

いまさらながら、歴史がすごいから、間テクスト性がすごい。
音読みと訓読み、ひらがなとカタカナ、英語と日本語訳、話し言葉と書き言葉、
それらの分裂がすごい、何重にも折り重なったコードがすごい。
単語ひとつで、膨大な背景を連れてくる、
そんな重厚な言葉を、軽々と投げて、楽々と受ける、
あらためて、日本語はすごいです。

>ここならではの良いものを多く含んでいる場所だと感じています。
この小さい島は、ラングとしての日本語で、
ずっと鎖国してきたような気がします。
日本語を話せるだけで、それだけで、
考え方や、言動の解釈の仕組みが高度なのではないかと思ってます。
  1. 2015/04/02(木) 11:40:23 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
https://qinggengcai.blog.fc2.com/tb.php/886-e87c65a9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)